Case study 事例

松下電器産業株式会社 様

  • 導入事例

モバイルPCの耐久性

新幹線内でモバイルPCを使用されているビジネスマンの姿が増えているように感じられませんか?それを裏付けるように新幹線の新車両N700系には窓際の席すべてにコンセントが設けられました。今後ますますモバイルPCが様々なシーンで活躍することになるものと思われます。逆に様々なシーンで使用されることが想定されるモバイルPCのメーカーは、使用や移動環境を考慮し耐久性を高めるため日々研究・評価をされておられます。

松下電器産業株式会社の「Let’s note」シリーズは、遭遇する振動・衝撃・水滴などに抜群の耐性を誇る頑丈ノートPC「タフブック」のDNAが商品作りに組み込まれた商品として、早くから商品化されています。

「Let’s note」の振動に対する評価はIMVの振動試験装置をご活用していただいており、実際にどのように使われているのか取材をしました。

使用環境に近づけた試験がしたい

「実際にお客様が使用される環境に近づけた試験を行いたい」これが試験に対するポリシーであり、開発から製造まで取り組まれております。「お客様第1主義」を実践するため、定められた規格試験はもちろんのこと、設計者が満員電車にサンプルを持ち込み、自分で体感しながら実測。そのデータを生かし評価することで、より使用環境に近づけた試験に取り組まれておりました。

厳しい試験に合格

規格試験及び松下電器様独自で採取した実際のフィールドデータを基に更にレベルを上げて試験をされています。試験風景は振動だけでなく、ほかのストレス要素を複合させた試験を行われており、私たちの想像を越える厳しいものでした。

限界試験に取り組んでいきたい

さらに世界の様々な環境を考慮した試験を行いたいと考えておられ、今の試験に満足せず限界試験を行って、どのような使用環境で商品が壊れたのか検証できるよう取り組んでおられました。

振動試験は重要

振動試験

は他の試験と比較しても頻度が高いとのこと。現在所有している振動試験装置3台はいつも試験をしており、空きがない状態が続いている。モバイルPCの耐振動性の向上が進むなかで、振動試験は欠かすことのできない試験であり、今後益々重要度が高まるであろうとのことでした。

振動試験装置も改善すべき

IMVの振動試験装置を3台所有されておられ、装置についてお聞きしたところ、一番新しい「iシリーズ」は垂直テーブルを人が積み下ろしをしなくて良いようにエアシリンダーで持ち上げるリフトアップ機構や、水平テーブルと振動発生機(加振機)の接続を改良し、ネジ締時の時間を短縮できるようにしたのは、松下電器様のご要望を反映したものであり使い勝手は良いとのこと。
また、「振動試験装置の構造は昔からほとんど変化がない。もっと使用するユーザーの声を聞き、操作性を向上させることを期待する」とコメントを頂きました。IMVへの期待と共に、ここでも「お客様第一主義」の松下電器ITプロダクツ事業部様の視点で常に改善に取り組まれていることがわかりました。